足底面摩擦特性の違いが立位外乱時の下腿筋活動とその適応戦略に及ぼす影響

本研究の目的は,異なる摩擦抵抗の支持面上で立位をとっているとき,外乱に対して下腿筋活動の特性が変化するかどうか,そして繰り返しの施行によってその筋活動パターンが修正されるかどうかを明らかにすることである。健常男性7名を対象に実験を行った。内側腓腹筋と前脛骨筋から,EMGを導出した。実験手順は,1)ゴムマット(摩擦高い),2)木製板(摩擦中間),3)ビニールシート(摩擦低い)の3種類の支持面を用意し,その上で立位をとった被験者に,足関節底屈の角度が経時的に漸増する外乱を与えた。また,各々の条件は5回ずつ繰り返し,1施行目と5施行目のそれぞれの筋活動を記録した。その結果,内側腓腹筋の筋活動量は支持...

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Published in理学療法科学 Vol. 23; no. 1; pp. 47 - 53
Main Authors 太場岡, 英利, 森岡, 周, 越智, 亮, 片岡, 保憲
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2008
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.23.47

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Summary:本研究の目的は,異なる摩擦抵抗の支持面上で立位をとっているとき,外乱に対して下腿筋活動の特性が変化するかどうか,そして繰り返しの施行によってその筋活動パターンが修正されるかどうかを明らかにすることである。健常男性7名を対象に実験を行った。内側腓腹筋と前脛骨筋から,EMGを導出した。実験手順は,1)ゴムマット(摩擦高い),2)木製板(摩擦中間),3)ビニールシート(摩擦低い)の3種類の支持面を用意し,その上で立位をとった被験者に,足関節底屈の角度が経時的に漸増する外乱を与えた。また,各々の条件は5回ずつ繰り返し,1施行目と5施行目のそれぞれの筋活動を記録した。その結果,内側腓腹筋の筋活動量は支持面の摩擦抵抗によって異なること,および繰り返しの施行によって筋活動パターンが修正されることが示唆された。
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.23.47