トークンエコノミー法を用いた歯科保健推進プログラムの実践報告
近年,予防・健康づくりに取り組む者に対してヘルスケアポイントを付与し,健康グッズ等と交換できるようにするなど,インセンティブを提供する取り組みが実施されている.そこで,広く一般市民を対象に歯科健診(受診)でポイントがたまるように楽しみながら参加するトークンエコノミー法を用いた歯科保健推進プログラムを,新たな観点に立った歯科保健推進施策立案の一助を目指すパイロットスタディとして実施した. 本プログラム参加者の状況を知るために,参加者が回答した調査票質問項目の社会参加状況,主観的健康感,健康診断受診状況,歯の本数の認識の有無,歯の主観的健康感,歯磨き回数の結果を整理するとともに,調査票質問項目の参...
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Published in | 口腔衛生学会雑誌 Vol. 67; no. 1; pp. 23 - 28 |
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Main Authors | , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 口腔衛生学会
01.01.2017
日本口腔衛生学会 |
Subjects | |
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ISSN | 0023-2831 2189-7379 |
DOI | 10.5834/jdh.67.1_23 |
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Summary: | 近年,予防・健康づくりに取り組む者に対してヘルスケアポイントを付与し,健康グッズ等と交換できるようにするなど,インセンティブを提供する取り組みが実施されている.そこで,広く一般市民を対象に歯科健診(受診)でポイントがたまるように楽しみながら参加するトークンエコノミー法を用いた歯科保健推進プログラムを,新たな観点に立った歯科保健推進施策立案の一助を目指すパイロットスタディとして実施した. 本プログラム参加者の状況を知るために,参加者が回答した調査票質問項目の社会参加状況,主観的健康感,健康診断受診状況,歯の本数の認識の有無,歯の主観的健康感,歯磨き回数の結果を整理するとともに,調査票質問項目の参加動機からこの事業がなければ来院しなかった人を1人来院させるにはどれくらい費用がかかったかを調べた.その結果,1人当たり58,837円の費用がかかっていることが示され,今後プログラム内容を改善する必要があることが示唆された. |
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ISSN: | 0023-2831 2189-7379 |
DOI: | 10.5834/jdh.67.1_23 |