視覚的作業支援情報の操作対象物に対する追従呈示の効果の検討

本研究では,視覚的作業支援情報の操作対象物に対する追従呈示が作業パフォーマンスと作業負担に及ぼす影響について検討した.作業支援情報として呈示した図形と同じ図形がスクリーン上に何個呈示されているのかをキー押しで回答する課題をおこなった.作業支援情報の呈示方法は,スクリーン上に呈示されたマウスカーソルを追従する条件とスクリーン横のモニタに呈示される条件と実験参加者の近くのモニタに呈示される条件の3条件であった.実験参加者の疲労はフリッカーテストと自覚症しらべ,精神的負担は日本語版NASA-TLXによって測定した.結果,スクリーン上に一度に呈示される図形の数が最も多い時に追従条件で反応時間が最も短く...

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Published in人間工学 Vol. 55; no. 3; pp. 67 - 73
Main Authors 藤原, 悠史, 篠原, 一光, 佐々木, 誠, 北村, 昭彦
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本人間工学会 15.06.2019
日本人間工学会
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ISSN0549-4974
1884-2844
DOI10.5100/jje.55.67

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Summary:本研究では,視覚的作業支援情報の操作対象物に対する追従呈示が作業パフォーマンスと作業負担に及ぼす影響について検討した.作業支援情報として呈示した図形と同じ図形がスクリーン上に何個呈示されているのかをキー押しで回答する課題をおこなった.作業支援情報の呈示方法は,スクリーン上に呈示されたマウスカーソルを追従する条件とスクリーン横のモニタに呈示される条件と実験参加者の近くのモニタに呈示される条件の3条件であった.実験参加者の疲労はフリッカーテストと自覚症しらべ,精神的負担は日本語版NASA-TLXによって測定した.結果,スクリーン上に一度に呈示される図形の数が最も多い時に追従条件で反応時間が最も短くなった.また,追従呈示した場合に主観的な精神的負担は最も低く評価された.したがって,追従呈示では作業効率が良くなり,主観的な精神的負担が軽減されることが示された.
ISSN:0549-4974
1884-2844
DOI:10.5100/jje.55.67