「教える」ノンテクニカルスキルをシミュレーション教育の中で育成する

2006年から米国心臓協会でBLS,ACLS教育に携わり,2008年から医学シミュレーション学会で活動を開始した.2011年から鎮静トレーニングコースの運営にも関与するようになり,2013年から中心静脈・鎮静・気道管理困難を1泊2日で行う北大阪シミュレーションセミナーに継続的に参加している.それらのシミュレーション教育の中で,「受講生の理解を評価」「効果的なコース運営」「各受講生の背景と目的に対応できるインストラクション」を考えるようになった.シミュレーション教育のコース設計は教育工学により設計されているが,受講生に向き合うのはわれわれインストラクターである.学習者に対して,よき教育者であるた...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本臨床麻酔学会誌 Vol. 40; no. 1; pp. 69 - 74
Main Authors 駒澤, 伸泰, 羽場, 政法, 上農, 喜朗, 植木, 隆介
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床麻酔学会 15.01.2020
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN0285-4945
1349-9149
DOI10.2199/jjsca.40.69

Cover

More Information
Summary:2006年から米国心臓協会でBLS,ACLS教育に携わり,2008年から医学シミュレーション学会で活動を開始した.2011年から鎮静トレーニングコースの運営にも関与するようになり,2013年から中心静脈・鎮静・気道管理困難を1泊2日で行う北大阪シミュレーションセミナーに継続的に参加している.それらのシミュレーション教育の中で,「受講生の理解を評価」「効果的なコース運営」「各受講生の背景と目的に対応できるインストラクション」を考えるようになった.シミュレーション教育のコース設計は教育工学により設計されているが,受講生に向き合うのはわれわれインストラクターである.学習者に対して,よき教育者であるためには,1回1回のコースの解析とフィードバックを正確に行い,「教える」「伝える」というノンテクニカルスキルを養成する必要がある.教育者としてデブリーフィングを行い,指導能力を涵養することが大切である.
ISSN:0285-4945
1349-9149
DOI:10.2199/jjsca.40.69