鈍的外傷による外傷性左横隔膜ヘルニアをきたした症例

• Published in: 順天堂醫事雑誌 Vol. 59; no. 6; pp. 516 - 517
• Main Authors: 鈴木, 健司, 二川, 俊郎, 稲垣, 智也
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 順天堂医学会 2013
• ISSN: 2187-9737; 2188-2126
• DOI: 10.14789/jmj.59.516

「症例」症例 : 39歳, 男性. 主訴 : 交通外傷, 打撲, 擦過傷. 既往歴 : 白血病 (幼少時に加療し, 治癒) . 喫煙歴 : 5本/日, 20歳から39歳まで. 現病歴 : バイクで走行中, 電柱に衝突し転倒. 前医に救急搬送されるも, 擦過傷のみで腹部CT上も明らかな異常所見を認めず帰宅となった. 2日後の再診時に経過観察目的で腹部CTを施行. 左胸腔内へ胃や腸管などの逸脱を認め, 外傷性左横隔膜ヘルニアの診断で当院へ転送となった. 入院時現症 : 身長171cm, 体重64kg. SpO2 98%. 呼吸苦なし. 食事摂取, 排便ともに問題なし. 入院時検査所見 : WBC 7,000μl, RBC 377万/μl, Hb 11.9g/dl, Ht 34.2%, CRP 4.5mg/dl, CK 2,491IU/lとCKの異常高値を認めた.