心筋および脂肪組織リポタンパク質リパーゼ活性の血清依存性
心筋および脂肪組織のLPL活性測定に用いる血清の影響について検討した。従来, 筋肉LPL活性の増加がみられているHFD投与, 甲状腺ホルモン投与および絶食ラットからの血清を用いた。HFD投与ラットと甲状腺ホルモン投与ラットからの血清に心筋LPL活性の促進効果を認めた。脂肪組織LPL活性では絶食血清による弱い活性促進効果を認めた。 HFD, HCDを摂取させたラットの摂食時と絶食時の心筋および脂肪組織のLPL活性を共通血清または自己血清存在下で測定し, 両測定法に基づく活性変動を比較した結果, HFDの効果に明らかな差を認めた。...
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Published in | 日本栄養・食糧学会誌 Vol. 43; no. 5; pp. 349 - 353 |
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Main Authors | , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
公益社団法人 日本栄養・食糧学会
1990
日本栄養・食糧学会 |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0287-3516 1883-2849 |
DOI | 10.4327/jsnfs.43.349 |
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Summary: | 心筋および脂肪組織のLPL活性測定に用いる血清の影響について検討した。従来, 筋肉LPL活性の増加がみられているHFD投与, 甲状腺ホルモン投与および絶食ラットからの血清を用いた。HFD投与ラットと甲状腺ホルモン投与ラットからの血清に心筋LPL活性の促進効果を認めた。脂肪組織LPL活性では絶食血清による弱い活性促進効果を認めた。 HFD, HCDを摂取させたラットの摂食時と絶食時の心筋および脂肪組織のLPL活性を共通血清または自己血清存在下で測定し, 両測定法に基づく活性変動を比較した結果, HFDの効果に明らかな差を認めた。 |
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ISSN: | 0287-3516 1883-2849 |
DOI: | 10.4327/jsnfs.43.349 |