学校心臓検診について

「I. はじめに」学校心臓検診は, リウマチ熱によるリウマチ性弁膜症の発見を目的として, 1954年に大阪府藤井寺地区の4校で, 心臓病の疫学的調査研究と心臓検診を行ったのが始まりといわれている. 1958年に制定された学校安全保健法および学校保健法施行規則により, 就学時の健康診断が実施された. 1973年の学校保健法施行規則改正に伴って学校心臓検診が実施されたものの, 一次検診の実施方法を規定するにとどまり, 二次検診以降に関しては公立学校では市町村教育委員会に, 私立学校では学校開設者に一任されていた. この状況を打開すべく, 1975年に心臓病管理指導票制定, 1979年に心臓手帳発行...

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Published in心電図 Vol. 39; no. 1; pp. 41 - 44
Main Author 牛ノ濱, 大也
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本不整脈心電学会 20.03.2019
日本不整脈心電学会
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ISSN0285-1660
1884-2437
DOI10.5105/jse.39.41

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Summary:「I. はじめに」学校心臓検診は, リウマチ熱によるリウマチ性弁膜症の発見を目的として, 1954年に大阪府藤井寺地区の4校で, 心臓病の疫学的調査研究と心臓検診を行ったのが始まりといわれている. 1958年に制定された学校安全保健法および学校保健法施行規則により, 就学時の健康診断が実施された. 1973年の学校保健法施行規則改正に伴って学校心臓検診が実施されたものの, 一次検診の実施方法を規定するにとどまり, 二次検診以降に関しては公立学校では市町村教育委員会に, 私立学校では学校開設者に一任されていた. この状況を打開すべく, 1975年に心臓病管理指導票制定, 1979年に心臓手帳発行など, 全国における基準統一が図られた. その後, 1994年に学校保健法施行規則が一部改正され, 1995年から小学校1年, 中学校1年, 高校1年時の心電図検査が義務づけられた.
ISSN:0285-1660
1884-2437
DOI:10.5105/jse.39.41