職域からみた理学療法士評価

シンポジウムの冒頭で, 会場聴取者への理学療法士の今置かれている状況に対する意識調査の意味で以下の質問をした. 「いまここにおいでの皆様の中で, PTとしての将来に不安を感じている方はどれだけおられますか」の問いに対して, 8割方の方が挙手され, また, 「PTを取り巻く今の状況に閉塞感を感じている方はどれだけおられますか」の問いかけに対しても, その半数ぐらいの方が同意の挙手をされた. 会場にいる協会会員の危機的意識の高まりを感じるとともに, 協会の立場にいるものとしてはその責任を強く感じなければならない状況を知らされた. 理学療法士の活動も, 学術一辺倒では, 「理学療法士」の資格が社会的...

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Published in理学療法学 Vol. 36; no. 4; pp. 163 - 164
Main Authors 湯元, 均, 植松, 光俊
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本理学療法士学会 20.06.2009
日本理学療法士協会
Japanese Society of Physical Therapy
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ISSN0289-3770
2189-602X
DOI10.15063/rigaku.KJ00005627701

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Summary:シンポジウムの冒頭で, 会場聴取者への理学療法士の今置かれている状況に対する意識調査の意味で以下の質問をした. 「いまここにおいでの皆様の中で, PTとしての将来に不安を感じている方はどれだけおられますか」の問いに対して, 8割方の方が挙手され, また, 「PTを取り巻く今の状況に閉塞感を感じている方はどれだけおられますか」の問いかけに対しても, その半数ぐらいの方が同意の挙手をされた. 会場にいる協会会員の危機的意識の高まりを感じるとともに, 協会の立場にいるものとしてはその責任を強く感じなければならない状況を知らされた. 理学療法士の活動も, 学術一辺倒では, 「理学療法士」の資格が社会的には十分評価されず, 反映されにくい面があり, 職能(社会や組織の中でその職業が受け持つ一定の役割を明確にしていくこと)として, その立場, 役割を拡大向上するための活動, つまり教育・研修に併せ, 政治的参加活動, つまり政策の立法化活動が非常に重要である.
ISSN:0289-3770
2189-602X
DOI:10.15063/rigaku.KJ00005627701