著者キーワードを参考に考える看護分野の文献検索用語

文献検索では検索用語の選び方が重要である。看護師の検索用語選択には独特な傾向が存在し,独断的で不適切な用語や検索結果に期待のできない無効な用語の選択が行われている。図書館員はこうした事例を具体的に把握し,利用者への説明に活かしていく必要がある。そこで,看護分野における研究ではどのような言葉が検索用語として使われているのか,著者が付与するキーワードが検索のときに選ばれるキーワードでもあると理解してその特性を調査した。日本看護学会論文集の2003年から2005年の3年間における2,538論文に付与された合計9,392個,5,218通りの著者キーワードを索引誌「最新看護索引」の索引語とデータベース「...

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Published in情報管理 Vol. 51; no. 1; pp. 30 - 40
Main Authors 松坂, 敦子, 阿部, 由美子, 稲葉, 京子, 須田, 陽子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 国立研究開発法人 科学技術振興機構 2008
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ISSN0021-7298
1347-1597
DOI10.1241/johokanri.51.30

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Summary:文献検索では検索用語の選び方が重要である。看護師の検索用語選択には独特な傾向が存在し,独断的で不適切な用語や検索結果に期待のできない無効な用語の選択が行われている。図書館員はこうした事例を具体的に把握し,利用者への説明に活かしていく必要がある。そこで,看護分野における研究ではどのような言葉が検索用語として使われているのか,著者が付与するキーワードが検索のときに選ばれるキーワードでもあると理解してその特性を調査した。日本看護学会論文集の2003年から2005年の3年間における2,538論文に付与された合計9,392個,5,218通りの著者キーワードを索引誌「最新看護索引」の索引語とデータベース「医中誌Web」「JDream II」のシソーラス用語との照合を行った結果68%に当たる言葉が一致しなかった。この結果から問題点をまとめ,対処方法を考えた。
ISSN:0021-7298
1347-1597
DOI:10.1241/johokanri.51.30