インドにおける飼料作物に対する農薬の使用状況
インドの家畜飼育数は膨大だが,家畜所有者の大部分(99%)は,伝統的飼育方法に頼ったままである.すなわち,農薬を使用しない自然の牧草地で家畜,特に小型の反芻動物を飼育している.そのような中,増え続ける家畜を養うため,限られた土地で高品質な牧草の生産性を高める努力がなされており,農薬は重要な役割を果たしている.カナダ,イスラエル,英国,その他のヨーロッパ諸国では,飼料作物用に農薬が登録されている.ところが,インドでは,飼料作物への登録ガイドラインや農薬使用に関する公的情報はない.インドにおける牧草や家畜の重要性の観点から,飼料作物に対する農薬使用について何らかの規制が必要である.この総説では,イ...
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Published in | 日本農薬学会誌 Vol. 44; no. 1; pp. 29 - 32 |
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Main Authors | , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本農薬学会
20.02.2019
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Summary: | インドの家畜飼育数は膨大だが,家畜所有者の大部分(99%)は,伝統的飼育方法に頼ったままである.すなわち,農薬を使用しない自然の牧草地で家畜,特に小型の反芻動物を飼育している.そのような中,増え続ける家畜を養うため,限られた土地で高品質な牧草の生産性を高める努力がなされており,農薬は重要な役割を果たしている.カナダ,イスラエル,英国,その他のヨーロッパ諸国では,飼料作物用に農薬が登録されている.ところが,インドでは,飼料作物への登録ガイドラインや農薬使用に関する公的情報はない.インドにおける牧草や家畜の重要性の観点から,飼料作物に対する農薬使用について何らかの規制が必要である.この総説では,インドにおける飼料作物に対する農薬の使用状況がまとめられている. |
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ISSN: | 2187-0365 2187-8692 |
DOI: | 10.1584/jpestics.W19-08 |