放射線治療業務の円滑化に向けて治療RIS端末とスマートフォンを連携したシステムの構築

放射線治療における日々の照射業務を安全に行うには患者ごとの情報確認が必須であるが,その内容は多岐にわたり,情報登録作業も増加している.本研究の目的は,放射線治療業務支援システムとスマートフォンを連携することにより放射線治療業務を円滑に行うシステムを構築することである.放射線治療業務支援システムにスマートフォンを連携することでPC,端末を使用せずに固定具の入力やスマートフォンで撮影した画像に手元でテキスト入力ができ,直接放射線治療業務支援システムの患者情報に貼付することができた.放射線治療業務支援システムとスマートフォンの同期を行うことで照射室内でも患者情報を確認することが可能となった.アンケー...

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Published in日本放射線技術学会雑誌 Vol. 79; no. 1; pp. 46 - 51
Main Authors 若山, 司, 名定, 敏也, 源, 貴裕, 琴浦, 規子, 鈴木, 公美, 前田, 哲司, 酒井, 敏行, 冨士原, 将之, 石田, 敏久, 西脇, 健太, 飯塚, 崇文
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本放射線技術学会 01.01.2023
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ISSN0369-4305
1881-4883
DOI10.6009/jjrt.2023-1264

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Summary:放射線治療における日々の照射業務を安全に行うには患者ごとの情報確認が必須であるが,その内容は多岐にわたり,情報登録作業も増加している.本研究の目的は,放射線治療業務支援システムとスマートフォンを連携することにより放射線治療業務を円滑に行うシステムを構築することである.放射線治療業務支援システムにスマートフォンを連携することでPC,端末を使用せずに固定具の入力やスマートフォンで撮影した画像に手元でテキスト入力ができ,直接放射線治療業務支援システムの患者情報に貼付することができた.放射線治療業務支援システムとスマートフォンの同期を行うことで照射室内でも患者情報を確認することが可能となった.アンケート調査では,電波受信状況,操作性,視認性,バーコード読み込みにおいて高い評価を得た.本研究により,放射線治療業務支援システムにスマートフォンを連携することで患者情報確認および登録作業を手元で行うことができ,放射線治療業務を円滑に行うシステムを構築することができた.
ISSN:0369-4305
1881-4883
DOI:10.6009/jjrt.2023-1264