Tokyo Guidelinesの国際的な評価と影響についての文献的考察

Tokyo Guidelines(TG)の引用状況について文献的に検討を加えた。TGの論文は世界中の著者によってさまざまな分野の雑誌に多く引用されていたが,診断基準,重症度判定基準に基づいた臨床研究は少なかった。すなわちTGは,国際的に認知されつつあると考えられたが,まだ現時点ではgold standardであるとは言い難い。しかしながら,臨床研究を立ち上げて成果を論文として報告するまでは一定の期間を要するので,TGの国際的評価を明らかにするためには,この研究を継続する必要があると考えられる。TGの改定にあたっては,新たなエビデンスを盛り込むことにより,国際的な評価が向上することが望まれる。...

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Published in日本腹部救急医学会雑誌 Vol. 31; no. 3; pp. 495 - 497
Main Authors 三浦, 文彦, 高田, 忠敬, 天野, 穂高, 豊田, 真之, 和田, 慶太, 門脇, 晋, 渋谷, 誠, 前野, 佐和子, 佐野, 圭二, 吉田, 雅博
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本腹部救急医学会 2011
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Summary:Tokyo Guidelines(TG)の引用状況について文献的に検討を加えた。TGの論文は世界中の著者によってさまざまな分野の雑誌に多く引用されていたが,診断基準,重症度判定基準に基づいた臨床研究は少なかった。すなわちTGは,国際的に認知されつつあると考えられたが,まだ現時点ではgold standardであるとは言い難い。しかしながら,臨床研究を立ち上げて成果を論文として報告するまでは一定の期間を要するので,TGの国際的評価を明らかにするためには,この研究を継続する必要があると考えられる。TGの改定にあたっては,新たなエビデンスを盛り込むことにより,国際的な評価が向上することが望まれる。
ISSN:1340-2242
1882-4781
DOI:10.11231/jaem.31.495