B型慢性肝炎患者に対するペグインターフェロンα-2aの有効性及び安全性の検討

B型慢性肝炎に対するペグインターフェロンアルファ-2a(PEG-IFNα-2a)の有効性,安全性を検討した. HBe抗原陽性例はPEG-IFNα-2a 90 μg,180 μg/週の各々24週投与,48週投与又は天然型IFNα6 MIU週3回24週投与(HLBI群)の5群に無作為割付けし,投与終了後24週時のALT正常化,HBeセロコンバージョン及びHBV-DNA量抑制の複合評価で有効性を評価した. PEG-IFNα-2a群では用量,投与期間に応じて高い有効率を示した.PEG-IFNα-2a 48週併合群とHLBI群の有効率の差は11.3%(95%CI:0.0-22.6)とHLBI群に対し非劣...

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Published in肝臓 Vol. 53; no. 3; pp. 135 - 146
Main Authors 坪内, 博仁, 岡上, 武, 熊田, 博光, 清澤, 研道, 林, 紀夫
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本肝臓学会 2012
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ISSN0451-4203
1881-3593
DOI10.2957/kanzo.53.135

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Summary:B型慢性肝炎に対するペグインターフェロンアルファ-2a(PEG-IFNα-2a)の有効性,安全性を検討した. HBe抗原陽性例はPEG-IFNα-2a 90 μg,180 μg/週の各々24週投与,48週投与又は天然型IFNα6 MIU週3回24週投与(HLBI群)の5群に無作為割付けし,投与終了後24週時のALT正常化,HBeセロコンバージョン及びHBV-DNA量抑制の複合評価で有効性を評価した. PEG-IFNα-2a群では用量,投与期間に応じて高い有効率を示した.PEG-IFNα-2a 48週併合群とHLBI群の有効率の差は11.3%(95%CI:0.0-22.6)とHLBI群に対し非劣性が検証され,安全に使用できた. HBe抗原陰性例に対するHBV-DNA抑制率は,180 μg,90 μg/週48週投与でそれぞれ37.9%,37.5%であった. 以上,B型慢性肝炎に対する有効性,安全性が確認された.
ISSN:0451-4203
1881-3593
DOI:10.2957/kanzo.53.135