腹腔内遊離ガスを伴った非穿孔性子宮留膿腫の1例
症例は77歳,女性。認知症があり,ほぼ寝たきりの状態であった。発熱を主訴に近医を受診し,胸部X線検査で遊離ガス像を認め,当院を紹介受診した。腹部CT検査で,腹腔内遊離ガス像を認め,緊急手術を施行した。術中所見および内診で非穿孔性の子宮留膿腫と診断した。術後経過は良好であった。高齢女性の腹膜炎の鑑別診断にあたり,本疾患も念頭に置く必要があり,また全身状態を十分考慮した上で,治療方針を決定する必要があると考えられた。...
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Published in | Nihon Fukubu Kyukyu Igakkai Zasshi (Journal of Abdominal Emergency Medicine) Vol. 34; no. 8; pp. 1557 - 1561 |
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Main Authors | , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本腹部救急医学会
2014
Japanese Society for Abdominal Emergency Medicine |
Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 1340-2242 1882-4781 |
DOI | 10.11231/jaem.34.1557 |
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Summary: | 症例は77歳,女性。認知症があり,ほぼ寝たきりの状態であった。発熱を主訴に近医を受診し,胸部X線検査で遊離ガス像を認め,当院を紹介受診した。腹部CT検査で,腹腔内遊離ガス像を認め,緊急手術を施行した。術中所見および内診で非穿孔性の子宮留膿腫と診断した。術後経過は良好であった。高齢女性の腹膜炎の鑑別診断にあたり,本疾患も念頭に置く必要があり,また全身状態を十分考慮した上で,治療方針を決定する必要があると考えられた。 |
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ISSN: | 1340-2242 1882-4781 |
DOI: | 10.11231/jaem.34.1557 |