人を対象とする医学系研究に関する日本腹部救急医学会の倫理指針

日本腹部救急医学会の倫理委員会では,本学総会での研究発表や本学会誌への論文投稿において遵守すべき医学系研究に関する倫理指針を作成した。本指針は世界医師会のヘルシンキ宣言と文部科学省・厚生労働省が定める「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」などの指針を基に,より臨床の現場に即した形に修正したものである。臨床研究は,症例報告などの倫理審査が不要な研究と観察研究や介入研究などの事前の倫理審査が必要な研究とに分けられる。倫理審査が必要な研究は,倫理審査に基づく施設長の許可を得てから実施する必要がある。本学会では,移行措置として,倫理審査委員会を常設していない施設からの観察研究の発表については,施...

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Published inNihon Fukubu Kyukyu Igakkai Zasshi (Journal of Abdominal Emergency Medicine) Vol. 37; no. 3; pp. 399 - 405
Main Authors 高田, 和男, 齋藤, 人志, 西村, 元一, 平田, 公一, 太田, 哲生, 大坪, 毅人, 鍋谷, 圭宏, 中村, 伸理子, 藤村, 隆, 高村, 博之, 瀬下, 明良, 吉田, 寛
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本腹部救急医学会 2017
Japanese Society for Abdominal Emergency Medicine
Subjects
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ISSN1340-2242
1882-4781
DOI10.11231/jaem.37.399

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Summary:日本腹部救急医学会の倫理委員会では,本学総会での研究発表や本学会誌への論文投稿において遵守すべき医学系研究に関する倫理指針を作成した。本指針は世界医師会のヘルシンキ宣言と文部科学省・厚生労働省が定める「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」などの指針を基に,より臨床の現場に即した形に修正したものである。臨床研究は,症例報告などの倫理審査が不要な研究と観察研究や介入研究などの事前の倫理審査が必要な研究とに分けられる。倫理審査が必要な研究は,倫理審査に基づく施設長の許可を得てから実施する必要がある。本学会では,移行措置として,倫理審査委員会を常設していない施設からの観察研究の発表については,施設長の許可とオプトアウト,包括同意が得られていれば,学会独自の簡易審査を可能とした。しかし,介入研究については,いかなる施設であっても事前の倫理審査が必要である。
ISSN:1340-2242
1882-4781
DOI:10.11231/jaem.37.399