テラヘルツ波を利用した電気泳動後のタンパク質の可視化技術の検討

疾患の中には特有のタンパク質濃度の異常を引き起こすものがあり,タンパク質の種類および濃度を測定することは病態の把握に有効となる.そこで,血清タンパク質を電気泳動で分画し,タンパク質の分画濃度比から病態を把握する手法が活用されている.しかし,タンパク質を可視化する過程で有害物質を含む染色液を使用するため,安全性の問題が指摘されてきた.そこで我々は,人体に対して無害であり,生体物質に吸収されやすいテラヘルツ(THz)波に着目した.過去の研究おいて,セルロースアセテート(CA)膜電気泳動法によって分画したタンパク質をTHz波により可視化できることが報告されている.しかし,取得したTHz吸収画像はコン...

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Bibliographic Details
Published in生体医工学 Vol. 55Annual; no. 5AM-Abstract; p. 388
Main Authors 佐藤, 弘明, 水戸部, 一孝
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本生体医工学会 2017
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