院内で発生した臨時の体内式ペースメーカ点検について

臨時に依頼された体内式ペースメーカ(PM)の点検を,臨床工学技士(CE)が対応した。対象期間は,2001年1月~2003年8月までの337件で,方法は,各社のプログラマーを用いて点検を行い,その結果を点検シートに記載し,その内容を分類分析し検討した。PM点検で設定変更が必要だった件数は213(64%)件,Mode変更,脈拍数変更の順に多い傾向が見られた。点検または設定変更依頼を受けたものは79.7%で,手術・治療目的でPM点検を行ったものが17.4%であった。手術前後の点検は12.0%,除細動治療は3.6%,ABLは1.4%であった。心房粗細動が原因で点検および設定変更を行った症例は41件であ...

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Published in体外循環技術 Vol. 31; no. 2; pp. 150 - 155
Main Authors 齋藤, 建, 鈴木, 誠, 山崎, 隆文, 熊井, 良一, 橋本, 裕二, 大石, 杏衣
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本体外循環技術医学会 2004
日本体外循環技術研究会
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ISSN0912-2664
1884-5452
DOI10.7130/hokkaidoshakai.31.150

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Summary:臨時に依頼された体内式ペースメーカ(PM)の点検を,臨床工学技士(CE)が対応した。対象期間は,2001年1月~2003年8月までの337件で,方法は,各社のプログラマーを用いて点検を行い,その結果を点検シートに記載し,その内容を分類分析し検討した。PM点検で設定変更が必要だった件数は213(64%)件,Mode変更,脈拍数変更の順に多い傾向が見られた。点検または設定変更依頼を受けたものは79.7%で,手術・治療目的でPM点検を行ったものが17.4%であった。手術前後の点検は12.0%,除細動治療は3.6%,ABLは1.4%であった。心房粗細動が原因で点検および設定変更を行った症例は41件であった。プログラマーの操作に関してはすべてCEが行い,患者個々の記録設定変更内容など,患者に関するデータを管理運営した。以前の状態を点検シートで把握できることが,患者の安全管理に有益であると考える。年々増加する患者管理はその点検,検査で発生する場所・時間は一定でなく,これらに敏速に対応し,患者に適した設定を安全かつ正確にプログラムすることが重要である。
ISSN:0912-2664
1884-5452
DOI:10.7130/hokkaidoshakai.31.150