免疫反応を制御可能な未来型バイオマテリアルの設計―Immunobioengineering
近年バイオマテリアルの研究分野において炎症・抗炎症などの生体反応を積極的に制御可能な新たな材料開発がみられるようになってきた。免疫応答をうまく制御することは、直接的に病気を治すという戦略だけでなく、従来の薬物治療の効果をより促進する戦略としても有用である。また、安価で合目的に設計された材料自身が生体機能に積極的に働きかけることができれば、現在の医療費を大幅に削減することが可能となる。本稿では、このような新たなバイオマテリアルの開発(immunobioengineering)に注目し、最近の研究例を概説する。...
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Published in | Drug Delivery System Vol. 28; no. 2; pp. 135 - 148 |
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Main Authors | , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本DDS学会
2013
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0913-5006 1881-2732 |
DOI | 10.2745/dds.28.135 |
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Summary: | 近年バイオマテリアルの研究分野において炎症・抗炎症などの生体反応を積極的に制御可能な新たな材料開発がみられるようになってきた。免疫応答をうまく制御することは、直接的に病気を治すという戦略だけでなく、従来の薬物治療の効果をより促進する戦略としても有用である。また、安価で合目的に設計された材料自身が生体機能に積極的に働きかけることができれば、現在の医療費を大幅に削減することが可能となる。本稿では、このような新たなバイオマテリアルの開発(immunobioengineering)に注目し、最近の研究例を概説する。 |
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ISSN: | 0913-5006 1881-2732 |
DOI: | 10.2745/dds.28.135 |