原発性上肢深部静脈血栓症の検討
【目的】原発性上肢深部静脈血栓症は稀な疾患であり,悪性腫瘍など後で原因が判明することが少なくない.初診時に原発性と考えられた上肢深部静脈血栓症に対し,その病態を比較検討した.【方法】初診時に原発性と考えられた上肢深部静脈血栓症の自験例10例につき検討した.【結果】運動の関与がある症例は2例,関与がない症例は8例だった.運動の関与がある症例では,血栓は鎖骨下静脈に限局したが,1例では肺塞栓を認めた.運動の関与がない症例のうち3例では,後に腫瘍性疾患が判明し(胃癌2例,特発性好酸球増多症候群1例),これらは初診時のD-dimerが高かった.胃癌が判明した2症例は7カ月以内に死亡し,予後不良だった....
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Published in | 日本血管外科学会雑誌 Vol. 28; no. 3; pp. 249 - 253 |
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Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
特定非営利活動法人 日本血管外科学会
29.06.2019
日本血管外科学会 |
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