血管内レーザー焼灼術と硬化療法で行う大伏在静脈瘤の治療について

要約:血管内レーザー焼灼術(endovenous laser ablation; EVLA)後,下腿残存瘤に対して硬化療法を施行した.【方法】大伏在静脈瘤300 肢に対し,EVLA を施行した.術後1カ月後,6 カ月後にカラードプラ検査を行った.術後1 カ月のカラードプラ検査で下腿静脈瘤の径が3 mm 以上で逆流を認めた場合,下腿静脈瘤に対しフォーム硬化療法を施行した.【結果】術後,大伏在静脈本幹が閉塞しなかった症例が4 例あり,GSV 本幹硬化療法を施行した.97 肢(32.3%)に下腿残存瘤の硬化療法を施行した.EVLA のみで治療を終了した症例は199 肢(66.3%)であった.【結論】...

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Published in静脈学 Vol. 26; no. 1; pp. 9 - 13
Main Authors 久米, 博子, 寺崎, 宏明, 岩井, 武尚, 佐藤, 彰治, 清水, 直子, 小松崎, 聡, 加賀山, 知子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本静脈学会 2015
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ISSN0915-7395
2186-5523
DOI10.7134/phlebol.14-06

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Summary:要約:血管内レーザー焼灼術(endovenous laser ablation; EVLA)後,下腿残存瘤に対して硬化療法を施行した.【方法】大伏在静脈瘤300 肢に対し,EVLA を施行した.術後1カ月後,6 カ月後にカラードプラ検査を行った.術後1 カ月のカラードプラ検査で下腿静脈瘤の径が3 mm 以上で逆流を認めた場合,下腿静脈瘤に対しフォーム硬化療法を施行した.【結果】術後,大伏在静脈本幹が閉塞しなかった症例が4 例あり,GSV 本幹硬化療法を施行した.97 肢(32.3%)に下腿残存瘤の硬化療法を施行した.EVLA のみで治療を終了した症例は199 肢(66.3%)であった.【結論】EVLA と硬化療法により,低侵襲で美容的に優れた治療ができる.
ISSN:0915-7395
2186-5523
DOI:10.7134/phlebol.14-06