特定健診・保健指導に向けての運動・身体活動指導

2008 年 4 月から,全国の職場・自治体における,40 歳から 75 歳までの中高年者を対象とした,メタボリックシンドロームの予防・改善のための特定健診・保健指導が始まった.運動・身体活動の指導は,食事の指導とともにこの制度の重要な位置を占めるので,エビデンスに基づいた安全かつ効率的な指導が求められる.それに必要な要件を以下のようにまとめた.(1) メタボリックシンドロームの予防・改善に必要な運動・身体活動量を知ること,(2) 指導対象者の身体活動量を適切に評価できること,(3) 指導対象者の動機付けを高め,行動変容を促すこと,(4) 食事と運動の併用について十分に考慮すること,(5) 事...

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Published in日本補完代替医療学会誌 Vol. 5; no. 2; pp. 115 - 122
Main Author 宮地, 元彦
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本補完代替医療学会 2008
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ISSN1348-7922
1348-7930
DOI10.1625/jcam.5.115

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Summary:2008 年 4 月から,全国の職場・自治体における,40 歳から 75 歳までの中高年者を対象とした,メタボリックシンドロームの予防・改善のための特定健診・保健指導が始まった.運動・身体活動の指導は,食事の指導とともにこの制度の重要な位置を占めるので,エビデンスに基づいた安全かつ効率的な指導が求められる.それに必要な要件を以下のようにまとめた.(1) メタボリックシンドロームの予防・改善に必要な運動・身体活動量を知ること,(2) 指導対象者の身体活動量を適切に評価できること,(3) 指導対象者の動機付けを高め,行動変容を促すこと,(4) 食事と運動の併用について十分に考慮すること,(5) 事故や傷害を防ぐための十分なリスク管理を講じること,(6) 指導に必要なライセンスを得ること.これらを通して,指導対象者が自らの意志で運動・身体活動に積極的に取り組むことが出来るように導くことが求められている.
ISSN:1348-7922
1348-7930
DOI:10.1625/jcam.5.115