腹部大動脈瘤-下大静脈穿破に対してEVAR 施行した1 例

要旨:腹部大動脈破裂により下大静脈と動静脈瘻(aortocaval fistula; ACF)を形成し心不全,ショックを呈した症例に対しステントグラフトで治療し救命した症例を経験したので報告する.症例は83 歳,女性.呼吸苦,腰痛を主訴に救急搬送されCT 検査で腹部大動脈瘤(7.8 cm),ACF を認め,同日緊急ステントグラフト内挿術を施行した.術後経過は良好で軽快退院した.腹部大動脈瘤-下大静脈穿破に対してステントグラフトで治療した報告は稀であるので文献的考察を加え報告する....

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Published in日本血管外科学会雑誌 Vol. 23; no. 1; pp. 29 - 33
Main Authors 井上, 有方, 松下, 恭, 関, 雅浩, 福田, 宏嗣, 桐谷, ゆり子, 土屋, 豪
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本血管外科学会 2014
日本血管外科学会
Subjects
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ISSN0918-6778
1881-767X
DOI10.11401/jsvs.13-00028

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Summary:要旨:腹部大動脈破裂により下大静脈と動静脈瘻(aortocaval fistula; ACF)を形成し心不全,ショックを呈した症例に対しステントグラフトで治療し救命した症例を経験したので報告する.症例は83 歳,女性.呼吸苦,腰痛を主訴に救急搬送されCT 検査で腹部大動脈瘤(7.8 cm),ACF を認め,同日緊急ステントグラフト内挿術を施行した.術後経過は良好で軽快退院した.腹部大動脈瘤-下大静脈穿破に対してステントグラフトで治療した報告は稀であるので文献的考察を加え報告する.
ISSN:0918-6778
1881-767X
DOI:10.11401/jsvs.13-00028