看護基礎教育におけるパス共育:クリニカルパスを用いた多職種連携教育

「はじめに」 クリニカルパス(以下, パス)は, 1995年日本で初めて病院において導入されたことが報告されている. その後健康保険の診療報酬制度にDPC(Diagnostic Procedure Combination)が導入された2003年から普及が進み, 現在200床以上の一般病院の90%以上で作成されており, 医療の質保証, 多職種連携に欠かせないツールとして認識されている. 日本の看護学校や大学では, バスの基本的な概念とその適用方法について教えている. 看護師国家試験においてもパスに関する問題は必修問題として取り上げられており, パスは, 日本の看護教育において重要なトピックの1つ...

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Published in日本クリニカルパス学会誌 Vol. 25; no. 4; pp. 331 - 334
Main Author 笹鹿, 美帆子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本クリニカルパス学会 30.10.2023
日本クリニカルパス学会
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Summary:「はじめに」 クリニカルパス(以下, パス)は, 1995年日本で初めて病院において導入されたことが報告されている. その後健康保険の診療報酬制度にDPC(Diagnostic Procedure Combination)が導入された2003年から普及が進み, 現在200床以上の一般病院の90%以上で作成されており, 医療の質保証, 多職種連携に欠かせないツールとして認識されている. 日本の看護学校や大学では, バスの基本的な概念とその適用方法について教えている. 看護師国家試験においてもパスに関する問題は必修問題として取り上げられており, パスは, 日本の看護教育において重要なトピックの1つである. 一方で, 看護基礎教育におけるパスを用いた多職種連携教育は, その有効性について高く評価されつつも, 教育現場での普及は限定的であると考える. 「専門職(多職種)連携教育(IPE)と共育」 専門職連携教育ガイドラインにおいて, 専門職連携教育とは, 「2つあるいはそれ以上の専門職が共同とケアの質を改善するために, ともに学び, お互いから学び合い, お互いのことを学ぶこと」(酒井郁子)と定義されている.
ISSN:2187-6592
2436-1046
DOI:10.50842/jjscp.25.4_331