嚥下体操のアドヒアランスにおける遺伝寄与率:双生児研究

【目的】高齢者の嚥下障害は肺炎の主な原因の一つであり,その予防のために嚥下体操が普及している.本研究では,嚥下体操の実施時期別に,そのアドヒアランスの遺伝・環境要因の寄与率を算出する.さらに,具体的な実施困難理由を自由記述から明らかにする.【方法】対象者は20 歳以上の成人双生児とした.嚥下体操は,上半身のストレッチと,舌筋力の運動を促すパタカラ発声を実施した.介入は2 週間,毎食前に1 日3 回実施することを依頼した.嚥下体操実施の有無は,所定の書式に各自で記載してもらった.分析は,体操導入後の時期別および曜日別に嚥下体操実施回数の平均値と標準偏差を算出した.これらの変数の遺伝寄与率を算出す...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本摂食嚥下リハビリテーション学会雑誌 Vol. 21; no. 3; pp. 173 - 180
Main Authors 山之内, 理紗, 田中, 晴佳, 田中, 健太郎, 神出, 計, 大村, 佳代子, 尾形, 宗士郎, 大阪大学, ツインリサーチグループ
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本摂食嚥下リハビリテーション学会 31.12.2017
日本摂食嚥下リハビリテーション学会
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN1343-8441
2434-2254
DOI10.32136/jsdr.21.3_173

Cover

Loading…