新規カルシウム拮抗薬CD-349のラットおよびイヌにおける代謝

[目的]CD-349, 2-Nitratopropyl-3-nitratopropyl-2, 6-dimethyl-4-(3-nitoro-phenyl)-1, 4-dihydropyridine-3, 5-carboxylateは, 現在開発中のジヒドロピリジン系カルシウム拮抗薬である. 本薬物の体内動態を解明する一環として, イヌ尿中代謝物の分析を行い, あわせてラット尿および胆汁について検討した. [方法]14C-CD-349をWistar系雄性ラットに2mg/kg, 雄性ビーグル犬に1mg/kg経口投与後の尿および胆汁を48時間まで経時的に採取し, 排泄率を測定した. 24時間尿または...

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Published in薬物動態 Vol. 4; no. 3; pp. 296 - 297
Main Authors 福島, 清実, 諏訪, 俊男, 水野, 謙二, 山口, 順一, 小川, 直良
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本薬物動態学会 1989
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ISSN0916-1139
DOI10.2133/dmpk.4.296

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Summary:[目的]CD-349, 2-Nitratopropyl-3-nitratopropyl-2, 6-dimethyl-4-(3-nitoro-phenyl)-1, 4-dihydropyridine-3, 5-carboxylateは, 現在開発中のジヒドロピリジン系カルシウム拮抗薬である. 本薬物の体内動態を解明する一環として, イヌ尿中代謝物の分析を行い, あわせてラット尿および胆汁について検討した. [方法]14C-CD-349をWistar系雄性ラットに2mg/kg, 雄性ビーグル犬に1mg/kg経口投与後の尿および胆汁を48時間まで経時的に採取し, 排泄率を測定した. 24時間尿または胆汁を中性条件下工ーテルで抽出後, 残りの水層を酸性条件下酢酸エチルで抽出し, 酸性抽出物については, ジアゾメタンにてメチル化後分析に供した. 代謝物の分離, 定量は二次元TLC-オートラジオグラフィーにより行った. また, 代謝物の構造を解明するため, イヌに14C-CD-349を10mg/kg経口投与し, 得られた尿を上記の方法を用いて溶媒抽出, 誘導体化を行い, Bond Elute C18で前処理後, HPLCを用いて代謝物を単離, 精製した.
ISSN:0916-1139
DOI:10.2133/dmpk.4.296