歯科領域における東洋医学の役割と展望

西洋医学を基盤として成り立っている現在の歯科医療システムに,東洋医学(中医学・伝統医学)を治療技術の断片的あるいは一時的応用にとどまらず,総合的でかつ継続的な治療技術として根付かせるためには,従来の歯科診療とうまく共存できるシステム化が必要である.「歯科東洋医学」は,物質系よりも情報系に位置し,予防 Prevention,治療 Treatment,増進 Promotion(養生 Preservation)といったかなり広い範囲と一体的に関係しているのが特徴である.Cure(治癒・臓器医療)から Care(援助・全人医療)へとシフトしていく歯科医療の質的変化の中で,その果たす役割は大変大きいとい...

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Published in日本補完代替医療学会誌 Vol. 5; no. 1; pp. 9 - 18
Main Author 岡村, 興一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本補完代替医療学会 2008
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ISSN1348-7922
1348-7930
DOI10.1625/jcam.5.9

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Summary:西洋医学を基盤として成り立っている現在の歯科医療システムに,東洋医学(中医学・伝統医学)を治療技術の断片的あるいは一時的応用にとどまらず,総合的でかつ継続的な治療技術として根付かせるためには,従来の歯科診療とうまく共存できるシステム化が必要である.「歯科東洋医学」は,物質系よりも情報系に位置し,予防 Prevention,治療 Treatment,増進 Promotion(養生 Preservation)といったかなり広い範囲と一体的に関係しているのが特徴である.Cure(治癒・臓器医療)から Care(援助・全人医療)へとシフトしていく歯科医療の質的変化の中で,その果たす役割は大変大きいといえる.
ISSN:1348-7922
1348-7930
DOI:10.1625/jcam.5.9