経尿道的尿路結石砕石術直後に尿管ステント留置を行わなかった症例の検討
経尿道的尿路結石砕石術 (TUL) 直後の尿管ステント留置の目的は自排石率の向上や, 水腎症および感染の予防とされるが, 一方でステント関連症状によりQOLを低下させ, 術後の鎮痛剤の使用量が増えるなどの欠点もある. 当院で2018年1月から2019年6月までに, 術後に尿管ステントを留置しないTUL (以後Stentless TULと呼ぶ) を行った21例を対象とし, その結果を検討した. 年齢中央値は67歳, 結石部位は R2 : 2例, U1 : 6例, U2 : 3例, U3 : 10例で, 結石長径中央値は8 mmだった. 手術時間中央値は27分, 全例でendoscopic sto...
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Published in | Japanese Journal of Endourology Vol. 34; no. 1; pp. 104 - 107 |
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Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本泌尿器内視鏡学会
2021
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Subjects | |
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ISSN | 2186-1889 2187-4700 |
DOI | 10.11302/jsejje.34.104 |
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Summary: | 経尿道的尿路結石砕石術 (TUL) 直後の尿管ステント留置の目的は自排石率の向上や, 水腎症および感染の予防とされるが, 一方でステント関連症状によりQOLを低下させ, 術後の鎮痛剤の使用量が増えるなどの欠点もある. 当院で2018年1月から2019年6月までに, 術後に尿管ステントを留置しないTUL (以後Stentless TULと呼ぶ) を行った21例を対象とし, その結果を検討した. 年齢中央値は67歳, 結石部位は R2 : 2例, U1 : 6例, U2 : 3例, U3 : 10例で, 結石長径中央値は8 mmだった. 手術時間中央値は27分, 全例でendoscopic stone freeを確認した. 重篤な合併症を来した症例はなかった. これらの結果から, Stentless TULは条件により可能であり, さらに適応を拡大すべきと考えられた. |
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ISSN: | 2186-1889 2187-4700 |
DOI: | 10.11302/jsejje.34.104 |