非荷重と1日2時間もしくは4時間の関節不動が関節拘縮におよぼす影響 ラットを用いた実験的研究

要旨:本研究の目的は,後肢懸垂と1日4時間以下の関節固定を実施した場合,関節拘縮が発生するかを明らかにすることである。対象は,Wistar 系ラットとした。後肢懸垂は,すべてのラットに対して行った。関節固定は,すべてのラットの右後肢に対して1日2時間もしくは1日4時間行った。関節固定の時間により,対象の右後肢を,2時間固定群と4時間固定群に分けた。実験開始前と1週間後において,足関節背屈角度を測定した。1 週間後の各群の足関節背屈角度は,実験開始前と比較して変化しなかった。1日4時間以下の関節固定を1週間実施した場合,下肢への非荷重は関節拘縮の発生に影響をおよぼさない。...

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Published inヘルスプロモーション理学療法研究 Vol. 5; no. 2; pp. 71 - 74
Main Authors 保手濱, 千絵, 梅井, 凡子, 相原, 一貴, 田坂, 厚志, 小野, 武也, 沖, 貞明, 佐藤, 勇太, 石倉, 英樹, 松本, 智博, 積山, 和加子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本ヘルスプロモーション理学療法学会 01.07.2015
Subjects
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ISSN2186-3741
2187-3305
DOI10.9759/hppt.5.71

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Summary:要旨:本研究の目的は,後肢懸垂と1日4時間以下の関節固定を実施した場合,関節拘縮が発生するかを明らかにすることである。対象は,Wistar 系ラットとした。後肢懸垂は,すべてのラットに対して行った。関節固定は,すべてのラットの右後肢に対して1日2時間もしくは1日4時間行った。関節固定の時間により,対象の右後肢を,2時間固定群と4時間固定群に分けた。実験開始前と1週間後において,足関節背屈角度を測定した。1 週間後の各群の足関節背屈角度は,実験開始前と比較して変化しなかった。1日4時間以下の関節固定を1週間実施した場合,下肢への非荷重は関節拘縮の発生に影響をおよぼさない。
ISSN:2186-3741
2187-3305
DOI:10.9759/hppt.5.71