造影CTで血管が描出された大腸有茎性ポリープの一例

「はじめに」大腸有茎性ポリープは内視鏡的切除の際, 出血の合併症が多く, 慎重な内視鏡治療が必要である. 今回, 術前の造影CT検査で結果的に出血のリスクが高い有茎性ポリープが描出され, 安全にポリープ切除できた一例を経験したので報告する. 「症例」患者: 50歳 男性. 主訴: 血便. 既往歴: 特記すべきことなし. 家族歴: 特記すべきことなし. 嗜好品: 喫煙なし, 飲酒なし. 現病歴: 数か月前から排便時に血液が付着することはあったが出血量が増えてきたため近医受診. 精査目的に当院紹介となった. 来院時現症: 身長170.0cm. 体重67kg. 血圧110/86mmHg. 脈拍67回...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published inProgress of Digestive Endoscopy Vol. 104; no. 1; pp. 115 - 116
Main Authors 馬場, 毅, 松野, 高久, 赤坂, 喜清, 田中, 潤治, 佐藤, 真司, 鈴木, 雄太, 長谷川, 彩, 宍戸, 泰紀, 小原, 大和, 原, 精一, 松田, 尚久, 三浦, 雅史, 中野, 茂
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部 21.06.2024
日本消化器内視鏡学会関東支部会
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN1348-9844
2187-4999
DOI10.11641/pde.104.1_115

Cover

More Information
Summary:「はじめに」大腸有茎性ポリープは内視鏡的切除の際, 出血の合併症が多く, 慎重な内視鏡治療が必要である. 今回, 術前の造影CT検査で結果的に出血のリスクが高い有茎性ポリープが描出され, 安全にポリープ切除できた一例を経験したので報告する. 「症例」患者: 50歳 男性. 主訴: 血便. 既往歴: 特記すべきことなし. 家族歴: 特記すべきことなし. 嗜好品: 喫煙なし, 飲酒なし. 現病歴: 数か月前から排便時に血液が付着することはあったが出血量が増えてきたため近医受診. 精査目的に当院紹介となった. 来院時現症: 身長170.0cm. 体重67kg. 血圧110/86mmHg. 脈拍67回/分. 意識清明, 眼瞼結膜貧血なし, 眼球結膜黄染なし, 表在リンパ節触知せず. 腹部平坦かつ軟, 腸蠕動音正常, 圧痛なし.
ISSN:1348-9844
2187-4999
DOI:10.11641/pde.104.1_115