再燃を繰り返し,感染症との鑑別を要した非典型的Erdheim-Chester病の1症例
再発性の腫瘤性病変を来し,診断に苦慮したErdheim-Chester病(Erdheim-Chester disease,以下ECDと略記)の1症例を報告する.症例は66歳男性で,再発性の,造影効果増強と浮腫を伴う多発頭蓋内病変を認め,海外渡航歴があり抗菌薬への反応性があることから,輸入感染症が疑われた.病理組織学的検査より感染症は否定的で,ECDと診断した.ECDとしては,画像所見や再発性の病変であった点が非典型的であった....
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Published in | 臨床神経学 Vol. 65; no. 5; pp. 352 - 358 |
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Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本神経学会
2025
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Subjects | |
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ISSN | 0009-918X 1882-0654 |
DOI | 10.5692/clinicalneurol.cn-002076 |
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Summary: | 再発性の腫瘤性病変を来し,診断に苦慮したErdheim-Chester病(Erdheim-Chester disease,以下ECDと略記)の1症例を報告する.症例は66歳男性で,再発性の,造影効果増強と浮腫を伴う多発頭蓋内病変を認め,海外渡航歴があり抗菌薬への反応性があることから,輸入感染症が疑われた.病理組織学的検査より感染症は否定的で,ECDと診断した.ECDとしては,画像所見や再発性の病変であった点が非典型的であった. |
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ISSN: | 0009-918X 1882-0654 |
DOI: | 10.5692/clinicalneurol.cn-002076 |