超高齢社会に立ち向かう運動器科学の立ち位置としてのロコモティブシンドローム

「抄録」ロコモティブシンドローム(以下 ロコモ)は日本が超高齢社会となった2007年に日本整形外科学会が提唱した概念であり, 運動器の障害のため, 移動機能の低下をきたした状態で, 進行すると介護が必要となるリスクが高まるものと定義されている. ロコモの概念は, 運動器に高齢者でのcommon diseaseである骨粗鬆症, 変形性関節症, 変形性脊椎症, 脊柱管狭窄症, サルコペニアなどの運動器疾患が起こるとそれらが連鎖, 複合して運動器の痛みや, 筋力低下やバランス能力低下などの運動器の機能低下をきたし, またその機能低下が運動器疾患をさらに悪化させたりしつつ, 移動機能低下(歩行障害)に...

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Published in総合健診 Vol. 44; no. 2; pp. 349 - 359
Main Author 大江隆史
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本総合健診医学会 2017
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