血液センターが行う小規模医療機関の看護師向け院内輸血研修会の成果

• Published in: 日本輸血細胞治療学会誌 Vol. 64; no. 6; pp. 784 - 788
• Main Authors: 森下, 勝哉, 平塚, 紘大, 芳賀, 寛史, 菅原, 拓男, 大原, 律子, 藤, 理沙, 紀野, 修一, 牟禮, 一秀
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 一般社団法人 日本輸血・細胞治療学会 20.12.2018; 日本輸血・細胞治療学会
• Subjects: 小規模医療機関（300床未満）; 看護師; 輸血研修会; 輸血管理
• ISSN: 1881-3011; 1883-0625
• DOI: 10.3925/jjtc.64.784

「はじめに」医療機関における輸血管理体制は, 病床規模が小さいほど不備であり, 小規模医療機関でも対応可能な点については整備が必要と報告されている. 日本赤十字社北海道ブロック血液センター (以下 : 血液センター) では, 平成25年4月から小規模医療機関 (300床未満) の医師や薬剤師, 臨床検査技師以外に看護師と直接面談することで, 当該医療機関の輸血管理全般について現状把握を行ってきた. そして, それら現状をもとに看護師向け院内輸血研修会 (以下 : 研修会) を積極的に開催したところ, 各施設における輸血管理体制の整備に貢献できたので報告する. 「対象および方法」平成25年4月～平成30年3月に研修会開催を提案するために面談した北海道内の小規模医療機関177施設中, 実際に研修会を開催できた100施設を対象とした. なお, 100施設のうち輸血業務に従事する薬剤師, 臨床検査技師が共にいない施設は39施設であった.