外国人患者の円滑な受入れを実現するための体制整備の構築に向けて
近年、医療機関においては、外国人患者の増加に伴い、外国人患者の受入れを円滑に行うための受入れ体制の整備の必要性が高まってきている。医療機関において、外国人患者の受入れ体制を整備する際には、①自院における外国人患者の受診状況や外国人患者の受入れに関する自院の課題を正確に把握すること、②利用可能な社会資源や情報を積極的に活用すること、③上記①及び②を踏まえた上で、自院の状況に応じた受入れ体制を構築していくことが重要と考えられる。また、外国人患者に関しては、使用言語だけではなく、医療文化や医療習慣、宗教等も異なってくることを踏まえると、これらの違いに基づくトラブルを防止するためには、事前の「説明」と...
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Published in | 総合健診 Vol. 47; no. 2; pp. 307 - 314 |
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Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本総合健診医学会
10.03.2020
日本総合健診医学会 |
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Summary: | 近年、医療機関においては、外国人患者の増加に伴い、外国人患者の受入れを円滑に行うための受入れ体制の整備の必要性が高まってきている。医療機関において、外国人患者の受入れ体制を整備する際には、①自院における外国人患者の受診状況や外国人患者の受入れに関する自院の課題を正確に把握すること、②利用可能な社会資源や情報を積極的に活用すること、③上記①及び②を踏まえた上で、自院の状況に応じた受入れ体制を構築していくことが重要と考えられる。また、外国人患者に関しては、使用言語だけではなく、医療文化や医療習慣、宗教等も異なってくることを踏まえると、これらの違いに基づくトラブルを防止するためには、事前の「説明」と「同意」を提供するサービス内容についてはもちろんのこと、それ以外のすべての場面においても徹底することが重要と考えられる。 |
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ISSN: | 1347-0086 1884-4103 |
DOI: | 10.7143/jhep.47.307 |