胆石症で経過観察中に胆囊十二指腸瘻で胆石イレウスを呈した1例

• Published in: Progress of Digestive Endoscopy Vol. 91; no. 1; pp. 186 - 187
• Main Authors: 渡辺, 知佳子, 三浦, 総一郎, 永尾, 重昭, 溝口, 明範, 穂苅, 量太, 冨田, 謙吾, 白壁, 和彦, 古橋, 廣崇, 高城, 健, 高本, 俊介, 丸田, 紘史, 東山, 正明, 寺田, 尚人, 伊東, 傑, 西井, 慎, 飯田, 怜一
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部 08.12.2017; 日本消化器内視鏡学会関東支部会
• Subjects: 胆囊十二指腸瘻; 胆石イレウス
• ISSN: 1348-9844; 2187-4999
• DOI: 10.11641/pde.91.1_186

「はじめに」今回われわれは無症候性胆石症で経過観察中に胆嚢十二指腸瘻により胆石性イレウスを引き起こした貴重な症例を経験した. 内視鏡下で胆石を回収することができたので若干の文献的考察を加え報告する. 「症例」患者: 60歳代, 男性. 主訴: 嘔吐, 腹痛. 既往歴: 無症候性胆石症で経過観察中, 機能性ディスペプシア, 便秘症, 右鼠径ヘルニア術後. 家族歴: 特記事項なし. 現病歴: 平成X年12月26日に嘔吐, 腹痛が出現. 症状が消失しないため12月28日当院消化器内科受診, 腹部X-pでniveau像を認め, 腸閉塞の診断で入院となった. 来院時現症: 体温37.1℃, 血圧150/80mmHg, 脈拍96回/分・整, 腹部に自発痛軽度あり, 触診で右季肋部に軽い圧痛を認めた.