インフルエンザ菌Phosphorylcholineの表出と中耳ムチンMUC5AC及びMUC5B産生への影響
小児において無莢膜型インフルエンザ菌は滲出性中耳炎の主たる原因菌の一つであり,このインフルエンザ菌の外膜蛋白の成分の一つであるリポオリゴ糖はphase variationによりPhosphorylcholine(ChoP)をエピトープに発現することが知られている。このphase variationによるChoPの発現により細菌の気道粘膜上皮への定着や組織浸潤,宿主のリンパ球などの免疫応答の抑制や調整をすることが知られており,滲出性中耳炎の遷延化に関与することが示唆されている。今回,インフルエンザ菌由来外膜におけるChoPの表出と中耳ムチン,特にMUC5AC及びMUC5B産生への影響について検討...
Saved in:
Published in | 耳鼻咽喉科免疫アレルギー Vol. 36; no. 1; pp. 7 - 13 |
---|---|
Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会
2018
|
Subjects | |
Online Access | Get full text |
Cover
Loading…
Be the first to leave a comment!