原発性胆汁性肝硬変に合併した静脈硬化性腸炎の1例

「和文要旨」症例は77歳女性. 主訴は便潜血反応陽性. 平成15年に大腸内視鏡にて大腸メラノーシス症との診断をされていたが, 平成20年に再度施行したところ静脈硬化性腸炎と診断された. 前回の内視鏡所見を再度検討したところ同様の所見を認め, 現在まで保存的に加療中である. 経時的に観察しえた原発性胆汁性肝硬変に合併した静脈硬化性腸炎の1例を経験したため報告した. 「症例」患者:77歳, 女性. 主訴:便潜血反応陽性. 既往歴:平成13年より原発性胆汁性肝硬変, 高血圧, B型慢性肝炎, 甲状腺機能低下症. 家族歴:特記すべき事なし. 現病歴:平成13年より上記疾患にて当院通院しており, 平成1...

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Published inProgress of Digestive Endoscopy Vol. 75; no. 2; pp. 108 - 109
Main Authors 住野, 泰清, 竹内, 基, 宅間, 健介, 大塚, 隆文, 廣瀬, 元彦, 五十嵐, 良典, 倉形, 秀則, 藤塚, 宣功, 菊池, 由宣, 佐藤, 真司, 石井, 耕司, 伊藤, 謙
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部 2009
日本消化器内視鏡学会関東支部会
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ISSN1348-9844
2187-4999
DOI10.11641/pde.75.2_108

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Summary:「和文要旨」症例は77歳女性. 主訴は便潜血反応陽性. 平成15年に大腸内視鏡にて大腸メラノーシス症との診断をされていたが, 平成20年に再度施行したところ静脈硬化性腸炎と診断された. 前回の内視鏡所見を再度検討したところ同様の所見を認め, 現在まで保存的に加療中である. 経時的に観察しえた原発性胆汁性肝硬変に合併した静脈硬化性腸炎の1例を経験したため報告した. 「症例」患者:77歳, 女性. 主訴:便潜血反応陽性. 既往歴:平成13年より原発性胆汁性肝硬変, 高血圧, B型慢性肝炎, 甲状腺機能低下症. 家族歴:特記すべき事なし. 現病歴:平成13年より上記疾患にて当院通院しており, 平成15年2月に便潜血反応陽性を指摘され, 大腸内視鏡検査を施行した. 右側結腸に青銅色変化および潰瘍瘢痕を認めた. 腹部理学的に異常所見を認めなかった. 大腸メラノーシス症の診断にて経過観察された. その後特に症状を認めなかったが, 平成20年2月に再度便潜血反応陽性を認めたため, 大腸内視鏡検査施行した.
ISSN:1348-9844
2187-4999
DOI:10.11641/pde.75.2_108