術前に片麻痺を有した破裂脳動脈瘤症例におけるMEP所見と機能予後

「はじめに」脳動脈瘤手術における術中運動誘発電位(motor evoked potential:MEP)モニタリングにより, 合併症である前脈絡叢動脈やレンズ核線条体動脈の血流不全による術後片麻痺を回避できるという有用性が報告されている. 破裂脳動脈瘤では脳内出血を伴っていたり, あるいは明らかな脳内血腫がない場合でも術前に片麻痺を有する症例を経験し, その頻度は14-29%と報告されている. 術前に片麻痺を有する症例ではMEPモニタリングが難しいこと, MEPが消失した際に麻痺の程度が予測できないことなどが現在のMEPモニタリングの欠点と考えられており, われわれが渉猟し得たかぎり片麻痺症例...

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Published in脳卒中の外科 Vol. 49; no. 4; pp. 253 - 258
Main Authors 庄司, 拓大, 亀山, 昌幸, 林, 俊哲, 斉藤, 敦志, 村上, 謙介, 佐々木, 達也
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本脳卒中の外科学会 2021
日本脳卒中の外科学会
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