腎細胞癌胃転移に対し内視鏡治療を施行した1例

• Published in: Progress of Digestive Endoscopy Vol. 97; no. 1; pp. 69 - 70
• Main Authors: 堅田, 親利, 和田, 拓也, 石崎, 純郎, 石戸, 謙次, 小泉, 和三郎, 渡辺, 晃識, 田邉, 聡, 久保田, 陽, 東, 瑞智
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部 18.12.2020; 日本消化器内視鏡学会関東支部会
• Subjects: 腎細胞癌胃転移; 転移性胃腫瘍
• ISSN: 1348-9844; 2187-4999
• DOI: 10.11641/pde.97.1_69

「症例」患者: 79歳, 男性 主訴: 貧血 既往歴: 弓部大動脈瘤術後 生活歴: 喫煙30本/日, 飲酒無し 家族歴: 特記事項無し 現病歴: 14年前に左腎細胞癌に対し左腎摘出術(pT1N1M0 StageI)を施行した. 20XX年5月に施行した単純CTで右中肺野に25mm大の肺結節を指摘された. 原発性肺癌もしくは転移性肺癌が疑われ, 呼吸器内科で精査中であった. 胃に異常所見は指摘されなかった. また, 慢性骨髄性白血病に対し9年前よりイマチニブ内服を開始し, 寛解状態を維持していた. 20XX年6月に貧血を指摘された. Hb 9.7g/dL, MCV 93.0fL, MCHC 34.6g/dL, BUN 25.0mg/dL, Cr 1.33mg/dLと正球性正色素性貧血, BUN/Crの解離を認め, 上部消化管出血が疑われたため, 精査目的に上部消化管内視鏡検査が施行された.