閉塞を繰り返した鎖骨下動脈閉塞症に対するDCA debulking systemを用いた血行再建術
繰り返す鎖骨下動脈閉塞症に対し,Directional Coronary Atherectomy(DCA)debulking systemを用いた治療を行い良好な結果を得たので報告する.症例:63歳女性.労作時に上肢の脱力を自覚,右鎖骨下動脈の高度狭窄に対してステントを留置した.4カ月後に症状の再燃と閉塞を来たしCutting balloonを用いたPTAを行ったが,その7カ月後に再々閉塞を来たしたため,DCAで再開通術を行い良好な結果を得た.採取した標本の病理診断は,動脈硬化性変化よりも非特異的炎症性変化が目立っていた.本法は組織診断を得られるという利点もあり,難治性閉塞性疾患の治療手段とし...
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Published in | Journal of Neuroendovascular Therapy Vol. 1; no. 1; pp. 10 - 14 |
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Main Authors | , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
特定非営利活動法人 日本脳神経血管内治療学会
2007
日本脳神経血管内治療学会 |
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ISSN | 1882-4072 2186-2494 |
DOI | 10.5797/jnet.1.10 |
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Summary: | 繰り返す鎖骨下動脈閉塞症に対し,Directional Coronary Atherectomy(DCA)debulking systemを用いた治療を行い良好な結果を得たので報告する.症例:63歳女性.労作時に上肢の脱力を自覚,右鎖骨下動脈の高度狭窄に対してステントを留置した.4カ月後に症状の再燃と閉塞を来たしCutting balloonを用いたPTAを行ったが,その7カ月後に再々閉塞を来たしたため,DCAで再開通術を行い良好な結果を得た.採取した標本の病理診断は,動脈硬化性変化よりも非特異的炎症性変化が目立っていた.本法は組織診断を得られるという利点もあり,難治性閉塞性疾患の治療手段として有用である. |
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ISSN: | 1882-4072 2186-2494 |
DOI: | 10.5797/jnet.1.10 |