継手部を有する連続繊維補強材を用いたRCはりの下面増厚補強効果

性能が低下した道路橋RC床版の補強工法として, 吹付け下面増厚補強工法がある. 本研究では, 実施工で不可欠な継手部を有する炭素繊維の格子状連続繊維補強材 (以下, CFRPと称する) を使用した場合の下面増厚補強効果を検討するために, 下面増厚補強したRCはりについて, 静的載荷試験および200万回の繰返し載荷試験を行った結果を報告する. 繰返し載荷では, 応力振幅をRCはりの引張鉄筋の応力度で140 N/mm2および180 N/mm2の2水準で200万回の繰返し載荷試験を実施した. また固定アンカーの種類, リベットアンカーの本数および継手部補強材の交点の数に着目して, 試験体の最大荷重,...

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Published in土木学会論文集 Vol. 2005; no. 788; pp. 788_67 - 788_80
Main Authors 辻, 幸和, 小田切, 芳春, 岡村, 雄樹, 佐藤, 貢一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 土木学会 2005
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Summary:性能が低下した道路橋RC床版の補強工法として, 吹付け下面増厚補強工法がある. 本研究では, 実施工で不可欠な継手部を有する炭素繊維の格子状連続繊維補強材 (以下, CFRPと称する) を使用した場合の下面増厚補強効果を検討するために, 下面増厚補強したRCはりについて, 静的載荷試験および200万回の繰返し載荷試験を行った結果を報告する. 繰返し載荷では, 応力振幅をRCはりの引張鉄筋の応力度で140 N/mm2および180 N/mm2の2水準で200万回の繰返し載荷試験を実施した. また固定アンカーの種類, リベットアンカーの本数および継手部補強材の交点の数に着目して, 試験体の最大荷重, ひび割れ, たわみ, CFRPのひずみ分布等の力学的性状を報告する.
ISSN:0289-7806
1882-7187
DOI:10.2208/jscej.2005.788_67