Sick Sinus Syndromeの2例

最近2例のSick sinus syndromeにペースメーカー植え込みを行い良好な結果を得た. 本症に対するペースメーカー植え込みの適応として, 我々は薬物療法が効果なく, (1)Stokes-Adams発作のあるもの, (2)洞結節以下の刺激伝導障害を合併するもの, (3)Bradycardia-Tachycardia syndrome, (4)心不全のあるもの, (5)狭心症のあるもの, (6)Sinus-node recovery time(SRT)が著明に延長しているものなどを考えている. SRTの測定は心房ペーシングの頻度, 時間など, 考慮すべき多くの問題があるが, 本症診断上の...

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Published in医療 Vol. 30; no. 3; pp. 265 - 270
Main Authors 高梨, 吉則, 岡田, 忠彦, 山田, 学, 安西, 信行
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 国立医療学会 1976
医療同好会
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ISSN0021-1699
1884-8729
DOI10.11261/iryo1946.30.265

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Summary:最近2例のSick sinus syndromeにペースメーカー植え込みを行い良好な結果を得た. 本症に対するペースメーカー植え込みの適応として, 我々は薬物療法が効果なく, (1)Stokes-Adams発作のあるもの, (2)洞結節以下の刺激伝導障害を合併するもの, (3)Bradycardia-Tachycardia syndrome, (4)心不全のあるもの, (5)狭心症のあるもの, (6)Sinus-node recovery time(SRT)が著明に延長しているものなどを考えている. SRTの測定は心房ペーシングの頻度, 時間など, 考慮すべき多くの問題があるが, 本症診断上の補助的手段としてのみでなく, 臨床的重症度を決める手がかりを与えるものとして, 現在検討中である.
ISSN:0021-1699
1884-8729
DOI:10.11261/iryo1946.30.265