杭基礎構造物の耐震一次診断手法

レベル2地震動に対する杭基礎構造物の耐震性照査では, 杭と地盤の非線形性および動的相互作用が重要な要素となるが, これらの要素を考慮するには, 高度な解析手法に頼る必要があり, 労力を必要とする. 本報告では, 杭基礎構造物に対する耐震診断の効率化を図るために, 応答変位法を用いて基礎の地震時挙動に及ぼす影響因子を考慮したパラメトリックスタディを行うことにより耐震一次診断手法を構築した. この耐震一次診断手法の構築では, タンクの重量, 杭基礎の諸元, 地盤条件から所定の耐震性を満足する地震動 (水平震度) を予測することができる. 耐震性能の評価指標は, 杭本体および基礎全体の降伏条件を考慮...

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Published inPROCEEDINGS OF THE JSCE EARTHQUAKE ENGINEERING SYMPOSIUM Vol. 26; pp. 1377 - 1380
Main Authors 弘重, 智彦, 足立, 正信, 西村, 友次, 嶋田, 昌義, 福田, 靖大
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 土木学会 2001
Japan Society of Civil Engineers
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ISSN1884-8435
DOI10.11532/proee1997.26.1377

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Summary:レベル2地震動に対する杭基礎構造物の耐震性照査では, 杭と地盤の非線形性および動的相互作用が重要な要素となるが, これらの要素を考慮するには, 高度な解析手法に頼る必要があり, 労力を必要とする. 本報告では, 杭基礎構造物に対する耐震診断の効率化を図るために, 応答変位法を用いて基礎の地震時挙動に及ぼす影響因子を考慮したパラメトリックスタディを行うことにより耐震一次診断手法を構築した. この耐震一次診断手法の構築では, タンクの重量, 杭基礎の諸元, 地盤条件から所定の耐震性を満足する地震動 (水平震度) を予測することができる. 耐震性能の評価指標は, 杭本体および基礎全体の降伏条件を考慮して設定した.
ISSN:1884-8435
DOI:10.11532/proee1997.26.1377