高度テーパード毛歯ブラシのプラーク除去効果に関する研究

毛の先端を高度テーパード毛にした新形態の歯ブラシを作製したものを使用し, プラーク除去効果を検討した。年齢23~52歳の男女75名を被験者に1日2回, 3分間以上, スクラップ法およびゴットリーブの垂直法を併用したブラッシング法を行わせた。すなわち, テスト期間を2週間とし被験者をスタート時のプラーク付着率および歯間空隙の大きさによって2群に分け, 被験者のプラークを除去した後, 高度テーパード毛歯ブラシおよびラウンド毛歯ブラシを用いて1週間ずつクロスして使用させた。それぞれ1週間後のブラッシング後のプラーク付着歯面数からプラーク付着率を算出しグループ間での比較検討を行った。その結果, 高度テ...

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Published in日本歯周病学会会誌 Vol. 36; no. 1; pp. 206 - 214
Main Authors 音琴, 淳一, 田中, 憲二, 吉沼, 直人, 藤川, 謙次, 佐藤, 秀一, 辻, 康雄, 太田, 典子, 村井, 正大
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本歯周病学会 1994
日本歯周病学会
Subjects
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ISSN0385-0110
1880-408X
DOI10.2329/perio.36.206

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Summary:毛の先端を高度テーパード毛にした新形態の歯ブラシを作製したものを使用し, プラーク除去効果を検討した。年齢23~52歳の男女75名を被験者に1日2回, 3分間以上, スクラップ法およびゴットリーブの垂直法を併用したブラッシング法を行わせた。すなわち, テスト期間を2週間とし被験者をスタート時のプラーク付着率および歯間空隙の大きさによって2群に分け, 被験者のプラークを除去した後, 高度テーパード毛歯ブラシおよびラウンド毛歯ブラシを用いて1週間ずつクロスして使用させた。それぞれ1週間後のブラッシング後のプラーク付着歯面数からプラーク付着率を算出しグループ間での比較検討を行った。その結果, 高度テーパード毛歯ブラシはラウンド毛歯ブラシよりプラーク除去効果は統計的に有意 (p<0.05) に高いことが認められた。
ISSN:0385-0110
1880-408X
DOI:10.2329/perio.36.206