糖尿病患者の赤血球中ソルビトール濃度の臨床的意義とアルドース・リダクターゼ阻害剤の臨床試用における観察について
糖尿病に合併する末梢神経障害や網膜症・白内障などの発症・進展の機序として, グルコースから生成するソルビトールの細胞内蓄積が関与することが注目されている. 今回, 我々は糖尿病患者の赤血球中ソルビトール濃度を測定し, 罹病期間・治療法・合併症の有無で比較分類を行い, その臨床的意義について検討を行つた.また, 糖尿病患者1例において, アルドース・リダクターゼ阻害剤(ARI)の臨床試用を試み, その臨床効果・副作用などについて観察し赤血球中ソルビートル濃度の変化も合わせて検討した....
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Published in | 医療 Vol. 42; no. 8; pp. 690 - 694 |
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Main Authors | , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 国立医療学会
1988
国立医療学会 |
Subjects | |
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ISSN | 0021-1699 1884-8729 |
DOI | 10.11261/iryo1946.42.690 |
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Summary: | 糖尿病に合併する末梢神経障害や網膜症・白内障などの発症・進展の機序として, グルコースから生成するソルビトールの細胞内蓄積が関与することが注目されている. 今回, 我々は糖尿病患者の赤血球中ソルビトール濃度を測定し, 罹病期間・治療法・合併症の有無で比較分類を行い, その臨床的意義について検討を行つた.また, 糖尿病患者1例において, アルドース・リダクターゼ阻害剤(ARI)の臨床試用を試み, その臨床効果・副作用などについて観察し赤血球中ソルビートル濃度の変化も合わせて検討した. |
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ISSN: | 0021-1699 1884-8729 |
DOI: | 10.11261/iryo1946.42.690 |