住宅開口部サッシ部へ適用したダイナミックインシュレーションの数値的検討

住宅における省エネ化という課題に対して,開口部サッシ部分を換気口として活用して新鮮外気を導入することで,気密性能が脆弱な開口部サッシ部分における断熱性能を向上させる新たなシステムを提案し,その適用可能性を検討する.そのために,CFDシミュレーションを用い,夏・冬期における断熱性能効果,ポーラス材においての結露発生有無,室内熱負荷低減効果などに対して検討し,住宅への適用可能性を考察する.結果によると,室内・外の圧力差が大きく,室内・外温度差が小さく,ポーラス材の空隙率が大きくなるほど,開口部サッシ部分からの断熱性能が上がることが分かり,ポーラス材の内部結露の発生危険性もなかった....

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Published in生産研究 Vol. 63; no. 1; pp. 23 - 30
Main Authors 李, 時桓, 田中, 美穂, 加藤, 信介
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 東京大学生産技術研究所 01.01.2011
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Summary:住宅における省エネ化という課題に対して,開口部サッシ部分を換気口として活用して新鮮外気を導入することで,気密性能が脆弱な開口部サッシ部分における断熱性能を向上させる新たなシステムを提案し,その適用可能性を検討する.そのために,CFDシミュレーションを用い,夏・冬期における断熱性能効果,ポーラス材においての結露発生有無,室内熱負荷低減効果などに対して検討し,住宅への適用可能性を考察する.結果によると,室内・外の圧力差が大きく,室内・外温度差が小さく,ポーラス材の空隙率が大きくなるほど,開口部サッシ部分からの断熱性能が上がることが分かり,ポーラス材の内部結露の発生危険性もなかった.
ISSN:0037-105X
1881-2058
DOI:10.11188/seisankenkyu.63.23