タクロリムスによりステロイド減量効果の得られた関節リウマチ2症例

症例は関節リウマチ2例。メトトレキセートとインフリキシマブの併用療法により臨床的効果を示したが、併用していたステロイドの減量が困難であった。そこで、タクロリムスを併用したところ、ステロイドの減量・中止が可能となり、特に副作用の出現も認められなかった。この2症例は、メトトレキセートとインフリキシマブの併用療法でも現在の承認された用量範囲内ではコントロール不十分となる関節リウマチ患者が存在することを示唆し、その様な症例においてタクロリムスを併用することが有効かつ安全である可能性を示している。この2症例の臨床経過、検査結果を示し、タクロリムスを併用しステロイドを中止することの是非につき、若干の文献的...

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Published inNihon Rinsho Men'eki Gakkai Sokai Shorokushu Vol. 34; p. 106
Main Authors 新名, 清成, 栄楽, 信隆, 山野, 嘉久
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床免疫学会 2006
The Japan Society for Clinical Immunology
Subjects
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ISSN1880-3296
DOI10.14906/jscisho.34.0.106.0

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Summary:症例は関節リウマチ2例。メトトレキセートとインフリキシマブの併用療法により臨床的効果を示したが、併用していたステロイドの減量が困難であった。そこで、タクロリムスを併用したところ、ステロイドの減量・中止が可能となり、特に副作用の出現も認められなかった。この2症例は、メトトレキセートとインフリキシマブの併用療法でも現在の承認された用量範囲内ではコントロール不十分となる関節リウマチ患者が存在することを示唆し、その様な症例においてタクロリムスを併用することが有効かつ安全である可能性を示している。この2症例の臨床経過、検査結果を示し、タクロリムスを併用しステロイドを中止することの是非につき、若干の文献的考察を加えて発表する。
Bibliography:16-6
ISSN:1880-3296
DOI:10.14906/jscisho.34.0.106.0