長崎県下における薬剤師のためのフィジカルアセスメント修得コースの構築とその評価

「緒言」近年, 薬物療法中心の生活習慣病の増大や分子標的薬等の革新的新薬の出現から, 薬剤師が薬物の効果や副作用発現を適切にモニターし, 治療に参画するべき医薬品が増加している. 一方, チーム医療において薬剤師は, 「薬の専門家」としてベッドサイドで, 薬害防止のための副作用の早期発見等, 個々の患者の適正な薬物療法に貢献することが求められている. 厚生労働省においてもチーム医療を推進する観点から, 平成19年12月28日に, 「医師及び医療関係職と事務職員等との間等での役割分担の推進について」を通知し, 各医療機関の実情に応じた適切な役割分担を推進するよう周知している1). ここでは各職種...

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Published in医療薬学 Vol. 37; no. 11; pp. 617 - 624
Main Authors 濱田, 久之, 北原, 隆志, 兒玉, 幸修, 江頭, かの子, 佐々木, 均, 龍, 恵美, 中村, 忠博, 河野, 茂
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人日本医療薬学会 2011
日本医療薬学会
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ISSN1346-342X
1882-1499
DOI10.5649/jjphcs.37.617

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Summary:「緒言」近年, 薬物療法中心の生活習慣病の増大や分子標的薬等の革新的新薬の出現から, 薬剤師が薬物の効果や副作用発現を適切にモニターし, 治療に参画するべき医薬品が増加している. 一方, チーム医療において薬剤師は, 「薬の専門家」としてベッドサイドで, 薬害防止のための副作用の早期発見等, 個々の患者の適正な薬物療法に貢献することが求められている. 厚生労働省においてもチーム医療を推進する観点から, 平成19年12月28日に, 「医師及び医療関係職と事務職員等との間等での役割分担の推進について」を通知し, 各医療機関の実情に応じた適切な役割分担を推進するよう周知している1). ここでは各職種が協働するという姿勢(スキルミックス)が提言されている. さらに平成21年8月からは, 「チーム医療の推進に関する検討会」をつくり, 医療スタッフ間の協働や連携について検討を重ね, 平成22年3月19日に報告書「チーム医療の推進について」を取りまとめている2).
ISSN:1346-342X
1882-1499
DOI:10.5649/jjphcs.37.617