体表面電位図によるカテーテルペースマッピングのための診断システムの開発
体表面電位図法を応用し, カテーテルペースマッピングにおける波形類似性の評価を定量的に行う方法を検討した.右室心尖部・流出路・左室心尖部・後基部領域において, ペーシング部位を5mmステップで移動させて心内膜ペーシングを行い, 体表面電位図 (87誘導点法) を記録した.記録されたpaoed QRSをA/D変換し, ペーシング部位の異なる2つのQRSデータの相関係数を87誘導点すべてにおいて求め, これらの平均値 (meanr) を2つのQRS波の類似性の指標とした.meanr値は2つのペーシング部位の間隔が5mmの場合0.962±0.03 (mean±SD) であり, 以下10mm, 15m...
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Published in | 心電図 Vol. 18; no. 1; pp. 20 - 32 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本不整脈心電学会
1998
日本心電学会 |
Subjects | |
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ISSN | 0285-1660 1884-2437 |
DOI | 10.5105/jse.18.20 |
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Summary: | 体表面電位図法を応用し, カテーテルペースマッピングにおける波形類似性の評価を定量的に行う方法を検討した.右室心尖部・流出路・左室心尖部・後基部領域において, ペーシング部位を5mmステップで移動させて心内膜ペーシングを行い, 体表面電位図 (87誘導点法) を記録した.記録されたpaoed QRSをA/D変換し, ペーシング部位の異なる2つのQRSデータの相関係数を87誘導点すべてにおいて求め, これらの平均値 (meanr) を2つのQRS波の類似性の指標とした.meanr値は2つのペーシング部位の間隔が5mmの場合0.962±0.03 (mean±SD) であり, 以下10mm, 15mm, 20mmとペーシング部位間隔が拡がるに従って順次低値となり, 各群間で有意差を認めた.本法はVTの発生源からカテーテル先端までの距離を定量的に知ることが可能なため, VTのカテーテルアブレーションの際に有用と思われた. |
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ISSN: | 0285-1660 1884-2437 |
DOI: | 10.5105/jse.18.20 |