再生不良性貧血の治療中に発症した白質脳症へのリハビリテーション経験

症例:34歳女性.再生不良性貧血に対してATG/CyA併用療法にて治療開始後10日目に白質脳症を発症した.脳症の原因は特定されず,右片麻痺と運動性失語が残存したためリハ目的で当院に転入院となった.入院時のFIMは合計点69(運動47,認知22)であった.白質脳症の原因が不明であるため予後予測が困難であった.また貧血,血小板減少に対して輸血を繰り返しながらリハを施行した.T字杖と右短下肢装具装着にて屋内歩行自立に至り,入院197日目に自宅退院となった.退院時FIMは合計点109(運動81,認知28)であった....

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in昭和学士会雑誌 Vol. 74; no. 5; pp. 548 - 552
Main Authors 水間, 正澄, 加藤, 泉, 佐藤, 新介, 笠井, 史人, 渡辺, 英靖, 稲葉, 宏, 和田, 真一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 昭和大学学士会 2014
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN2187-719X
2188-529X
DOI10.14930/jshowaunivsoc.74.548

Cover

More Information
Summary:症例:34歳女性.再生不良性貧血に対してATG/CyA併用療法にて治療開始後10日目に白質脳症を発症した.脳症の原因は特定されず,右片麻痺と運動性失語が残存したためリハ目的で当院に転入院となった.入院時のFIMは合計点69(運動47,認知22)であった.白質脳症の原因が不明であるため予後予測が困難であった.また貧血,血小板減少に対して輸血を繰り返しながらリハを施行した.T字杖と右短下肢装具装着にて屋内歩行自立に至り,入院197日目に自宅退院となった.退院時FIMは合計点109(運動81,認知28)であった.
ISSN:2187-719X
2188-529X
DOI:10.14930/jshowaunivsoc.74.548