上咽頭癌に対する放射線・持続動注化学療法

上咽頭は, 解剖学的に根治手術困難な部位である事から, 上咽頭癌に対して手術以外の様々な治療法が試まれてきた.当科においては, 様々な方法にて化学療法を併用し, 1990年からは, 上咽頭癌の制御の為に浅側頭動脈からの動注化学療法を積極的に行い, 放射線療法と併用している. 局所制御効果が高い治療法という結果を得たが, 上咽頭や遠隔転移の制御は完全なものとはいえず, 制御率の向上とともに, 上咽頭及び遠隔転移巣への有効な併用化学療法の展開が必要と思われる....

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Published in口腔・咽頭科 Vol. 13; no. 3; pp. 359 - 365
Main Authors 一番ヶ瀬, 崇, 檜垣, 雄一郎, 冨田, 吉信
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本口腔・咽頭科学会 2001
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Summary:上咽頭は, 解剖学的に根治手術困難な部位である事から, 上咽頭癌に対して手術以外の様々な治療法が試まれてきた.当科においては, 様々な方法にて化学療法を併用し, 1990年からは, 上咽頭癌の制御の為に浅側頭動脈からの動注化学療法を積極的に行い, 放射線療法と併用している. 局所制御効果が高い治療法という結果を得たが, 上咽頭や遠隔転移の制御は完全なものとはいえず, 制御率の向上とともに, 上咽頭及び遠隔転移巣への有効な併用化学療法の展開が必要と思われる.
ISSN:0917-5105
1884-4316
DOI:10.14821/stomatopharyngology1989.13.359